第77回卒業証書授与式
本日9時30分より、本校体育館において「第77回卒業証書授与式」を挙行しました。
卒業式の様子を写真で振り返りました。式辞の一部を記します。
本校は昭和22年(1947年)4月28日に創立され、当時の面影を残している建物は現存しませんが、開校以来、校歌はずっと歌い継がれてきました。ここ数年は声を上げて歌うことは叶いませんでしたが、わが望みやどす伊吹に届けとばかり、胸を張って全校で歌うことができました。今年度で約2万人が歌い継いでいます。校歌に込められた「願い」を胸に一歩前へ、心は高く、心は清く、心は広く、西中プライドを持って人生を歩んでください。
今回の卒業式は、3学年が一堂に会して実施することができました。そんな中、校歌をはじめ、卒業生の式歌「春風の中で」、在校生と教職員が歌った「旅立ちの日に」が、体育館中に響き渡り、感動で胸がいっぱいになりました。
3年生にとって「最後の授業」となる卒業式。卒業式とは、「過去の提示」の場であり、「未来の覚悟」を表明する場です。卒業生、在校生からも「未来への覚悟」が語られました。「ありがとう」の気持ちがこだまする、あたたかい卒業式でした。本校に関わる全ての皆様に感謝します。ありがとうございました。
式辞の中で取り上げた「花瓶の花」。昨日よりも花(つぼみ)が開いていました。まさに「春風、花を開く」です。
教育委員会告示の最後に、織田教育長は
春風や闘志いだきて丘に立つ
という高浜虚子(たかはまきょし)の俳句を卒業生(我々も含めて)に贈ってくださいました。虚子は春の風を受け、「闘志」を燃やしています。何かの決意表明だと受け止められます。このときの「春風」は、「逆境」をイメージしているのでしょう。新しい環境に身を置くことは、ある意味「逆境」かもしれませんが、逆境は自分を試し自分を向上させるいい機会と捉えることができます。心して、新たなスタートを切りたいと思います。織田先生、ありがとうございました。