Copyright(c)2008.by Nagahama-West Junior High School.

 

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学校長挨拶
 桜が咲き誇る4月を迎えますと町はにわかに活気づき、4月15日の「長浜曳山まつり」で賑わいが一気に頂点を迎えます。
 本校の校区である旧長浜市街地は、古くは豊臣秀吉によって開かれた城下町で、今もなお御坊さんで親しまれている大通寺の門前町として繁栄しています。また、交通の要所である長浜港・長浜駅があり、絹織物などの産業、伝統工芸技術も発展してきました。
 そして、現在も歴史的風致が維持され、歴史や伝統を受け継いだ人々の生活が営まれています。また、昭和63年に設立された黒壁を中心に、疲弊した中心商店街の再生がなされ、現在はたくさんの観光客で賑わっています。長浜曳山まつりは、その商店街を舞台として執り行われる祭礼行事であります。
 長浜曳山まつりは、地域の子どもたちが「子ども歌舞伎」の役者を演じたり、舞台方・囃子(しゃぎり)方を務めるなど、祭りの大事な役目を担っています。地域の大人たちの手で祭りが連綿と受け継がれ、地域に対する誇りや愛着を子どもたちに伝えています。
 この伝統文化の継承について、本校は、平成18年度から、国立教育政策研究所より「我が国の伝統文化尊重に関する実践モデル事業」の指定を受けました。平成22・23年度は、地域等の課題に応じた教育課程研究事業「伝統文化教育実践」に関する研究指定を受け、地域の伝統や文化を尊重する教育を、学校経営の柱の一つに据えて、伝統文化の体験学習を進めています。今では、琴、囃子「しゃぎり」、三味線、尺八、剣舞、茶道、華道、書道、和音楽などの講座を開設し、全生徒が何か一つを嗜むようになりました。また、その成果を市内のイベント等で発表するなど、地域貢献に役立てています。
 伝統文化学習の嗜みは、文化の香り漂う空気に校舎内を一変させ、生徒たちの感性を研ぎ澄まし、澄んだ情緒が生徒たちの日頃の生活に、落ち着きと潤いを与えています。伝統文化に直に触れ、日本の精神文化を探求することのよさが、現れつつあるような気がします。また、「環境が人をつくる」といわれますが、我が町、長浜は、地域の人々によって脈々と継承され続けた伝統文化で、学校と地域、子どもと大人がつながり合い、その受け継がれた郷土の文化の過去から未来に思いをはせることで、過去と未来をつなぐ「わたし」という存在を強く感じ、自尊感情を育てることにつながっています。
 ひいては、自分の生まれ育ったふるさとを愛し、ふるさとを誇りに思い、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する生徒の育成につながるものと考えています。    
 こうした取り組みと併せて、本校では、「学力と伝統文化」をキーワードに、文武芸の三道を教育の柱とした特色ある学校づくりに取り組んでいます。
 本校では、学力向上策、個に応じた指導や道徳教育・特別支援教育等の充実、生徒指導上の諸問題への対応、開かれた学校づくりや教員の指導力の向上など、山積する取り組むべき課題に対して、課題解決プロジェクトチームを編成しています。教職員一人ひとりの課題解決・目標達成の意欲と教育実践力の向上を高め、“活き活き仕事集団”を目指した校内研究を進めています。また、部活動も盛んで、全国大会に出場する部もあり、中でもアメリカンフットボールは、長浜市内の南中学校と本校の2校で甲子園ボウルへの出場をかけてしのぎを削っています。高校、大学で活躍し、アメフトのスター選手になっている先輩もいます。
 本校は“WE LOVE 西中”を合言葉に、保護者や地域の温かいご支援のもと、学校教育目標「人格を高め、社会に貢献できる生徒の育成」に向け、揺るぎない教育実践を着実に積み上げていきたいと考えています。今後とも本校へのご支援をよろしくお願い申し上げます。